Apple社は、iPod、iMac、iPhoneなどのヒット商品を経て、世界で最も企業価値のある企業にまで上り詰めたので、「どうしてMacをつかっているの?」ときかれることは無くなりましたが、今から30年程前は、異端扱いされました。特にWindows95が発表されてからは、「何故Windowsを使わないの?」という質問を何度受けたことか。現在もWindowsユーザーが多いですが、私のような仕事している人は、MACユーザーが多いです。一度100人位の人が集まるウェブサイトに関する勉強会に行ったことがありますが、見事(少々気持ち悪いくらい)にMacBookばかりでした。

それでも時々現在もMacを使用する理由について聞かれた際には「あなたは、Windows使っているけど、ビルゲイツがもし亡くなったら、泣ける?私はジョブスが亡くなったというニュースを聞いたとき、自宅の机で泣いたよ。」と説明しています。ほとんどの場合、微妙な表情をされますが、私にとっては私の心情に一番近い説明です。Macを使ってウェブサイトや印刷物のデザイン等を始めた頃、素晴らしい物に出会えた幸せと、ジョブスに対する感謝の日々でした。色々とトラブルが多いシステムでしたが、それを差し引いても、「良い物を作りたい」という気持ちに応えてくれるMacには助けて貰えたという気持ちが大きいですし、それは現在も変わりません。

Appleが発表した全てのプロダクトを手に入れたわけでは無いですが、少なくとも手に入れる場合は、Appleと他のメーカーを比べたりはしたことが無いです。それどことか、Appleが復活する一因となった初期のiMacは、使いもしないのに買っちゃいました。

ジョブスが亡くなってからのAppleは「変わってしまった」と評される場合もありますし、一部は同意出来るものがありますが、少なくとも私が現役でいられるうちは、Appleから離れることはないと思います。

それは、今でも現在の仕事が出来ていることは、ジョブスの情熱のおかげだと考えているからです。